蛙の人狼日記

元るる鯖中期人狼王が書く何か

自分の思惑通りにヒトを動かす「一貫性の法則」(心理学・実践レビュー)

202012,10に更新したよ

「一貫性の法則」

「一貫性の法則」:自らの行動や発言、態度、信念などに対して一貫したものとしたいという心理

普段から続けている習慣や、人に宣言したことはそのまま続けたいと思いませんか。その心理の背景にあるのが、一貫性の法則(一貫性の原理)と呼ばれます。
人は無意識のうちに自らの行動や発言、態度を貫き通したいという心理に基づいて行動しています。

無意識に行動に表れている「一貫性の法則」を解説|ferre

こんにちは、蛙です。

心理学には「一貫性の法則」というものがあるそうです。
この法則によると「ひとは自分の考えを一貫させていたい」「自分の過去の発言には逆らうことができない」ということが言えるそうです。

今回は「この法則を人狼に活かすことができないか?」と思い、実際に試してきたので、そのレビューをしていこうと思います。

 

<目次>

 

村人たちの思考を誘導することはできる

「一貫性の法則」はしっかりとした「誘導材料」があると、有効に利用することができます。

例えば
「君は、他人の役職を透かそうとするひとは怪しいと思う?」
「ええ、そう思うわ」
「彼は(どうして吊られたくないの?)という発言で他のひとの役職を透かそうとしていたよ?」

という誘導は上手くいきます。

 

☆しかし、このような誘導は「本人が気づいてなかったものを気づかせただけ」という分析もできます。「一貫性の法則を使い、自分の思惑通りに動かせた」とは言い難いと思います

一般的な推理誘導をする文を、相手に提示した場合と、一体何が違うのだろうという感じですね

 

でも、弁明には使えない

「一貫性の法則」を用いた自己弁明はあまり効果がありませんでした。

たぶんこの原因は、逆の方向に「一貫性の法則」が働いてしまっているためではないかと思われます。

例えば、
「君は、狼がそもそも霊能にでるメリットがないために、2人目COの彼は真狂目だと言ったよね?」
「うん、そう言ったよ」
「でも、それは1人目COのひとにも言えることじゃない?
(一貫性の法則による誘導)
「それとこれとは話が違う!」

というケースがありました。

これは「一度疑ったひとを疑い続けたい」という「一貫性の法則」心理が働いてるとも解釈できるのではないでしょうか。したがって「一貫性の法則」の観点からの弁明は難しいと思いました

 

補足:疑いが晴らせるかどうかは、プレイヤーのレベルにも依存するところがあるため、相手が「”冷静な”上級者である」と思った場合には、この法則は有効になるかもしれません。

 

要素としては優秀

誰かに吊り誘導をするとき、この「一貫性の法則」は非常に優秀です

例えば

「非狩人透かしはメリットがない、このひとは非狩人を透かしていたから怪しい!」という指摘よりも

「このひとは(光を透かすな!)って言っていたのにも関わらず、2日目の朝の発言で(狩人欠けありそうだな)と言っているの怪しい!!!」

という指摘の方が有力になると思います

 

☆このような指摘を行うための「誘導尋問」を行うのもアリ

 

進行役へ使うと効果大?

「一貫性の法則」は進行役に対しては効果が高いように思います。

なぜなら進行役は「客観的になろう」「責任を負いたくない」と考えやすいからです。

→霊能などの進行者は、自己矛盾を指摘された場合、それについて深く考えなければ、みんなから「負けたときの責任」が自分にあるとバッシングされるリスクがあるからです

したがって、進行者に対して「一貫性の法則」は、他人を吊り誘導するときだけでなく、自分への疑いを弁解するときでも、その真価を発揮してくれるでしょう

 

まとめ

「一貫性の法則」で「村人ら」を自分の思い通りに動かすことは難しいと思います
しかし「一貫性の法則」で作られた要素は非常に論理的に強力なパワーをもっています。相手を咎めることができます。
したがって、勝敗責任の重い「役職者」にそれをつきつけた場合、その真価が発揮されると考えられます

 

参考にさせて頂いたサイト

news.livedoor.com