蛙の人狼日記

元るる鯖中期人狼王が書く何か

【上級者向け】論理?クソだよ。~誤謬と詭弁~

あんまこういう記事かくの気が引けるけどなあ・・・
まあ人狼界隈に多少なりとも貢献したいし書いていこうか・・・

 

はじめに

この記事は「非常に危険」な記事です。見る人によっては「人狼ゲームの本質は何か」を見誤る可能性があります。

例えば、この記事では詭弁(きべん)を使って相手を説得することを中心に解説をしていきますが、もちろん「詭弁」を使わずとも他者を説得することはできます。「詭弁しか勝たん!勝つために詭弁しか喋らない!」といった、極端な発想をしないようにしてほしいです。

 

あくまでも、ここで解説するのは「人狼ゲームの一側面・一要素」でしかありません。「これこそが人狼ゲームのすべてだ」と思ってほしくない。そのため、この記事は【上級者向け】とさせて頂きました。

初級者の方がこの記事を見て、変な方向に100傾倒しまう・・・なんていうのが嫌なので。広い視野を持って人狼をしてほしいので。

 

こんにちは!蛙くんです!

今日は詭弁(きべん)と誤謬(ごびゅう)について、お話をしていきたいと思います!これらを知っておくと「人を上手に誘導できる」「騙されにくくなる」といった利点があります、ぜひ知っておきましょう。(日本語おかしくね?)

 

<この記事のもくじだよ>

 

 

詭弁と誤謬ってなあに?

さて、さっそく詭弁(きべん)誤謬(ごびゅう)の意味について、wikipediaさんからペタペタしますねー。

 
  1. きべん

    詭弁 

    1. 道理に合わない、言いくるめの議論。ごまかしの議論。
       「―を弄(ろう)する」。論理学で、相手の思考の混乱や感情につけ入って相手をだます、見掛け上は正しそうな、虚偽の推論。

誤謬

論理学における誤謬は、論証の過程に論理的または形式的な明らかな瑕疵があり、その論証が全体として妥当でないこと。つまり、間違っていること。意図した論述上の誤謬は「詭弁」と呼ばれる。論証において、誤謬には「形式的」なものと「非形式的」なものがある。  

うん、とってもわかりにくいですね!蛙くんがかみ砕いてあげます!

 

誤謬(ごびゅう):論理の誤り!
詭弁(きべん):誤謬を意図的に使うこと!

 

です!

論理というのは「物事のすじみち」のことです。例えば「私はカレーが好きだ→なぜならカレーはおいしいからだ。」といった、筋道のことを”論理”といいます。要は「なぜなら」等の接続詞によって繋がれた、事象・文章の総称のことです。

 「誤謬」の例としては「私はカレーが好きだ、そのため全人類はカレーが好きだ」といったものが挙げられます。カレー嫌いなひともいますし、これは正しくないですよね。りですよね。ですから「謬」です。(私はカレー好きですよ)

 

世の中にあふれる詭弁

実は、世の中にいる「扇動家」というひとたちは、この「詭弁」をよく使うんですよね。「扇動」というのは民衆を、自分の都合の良いように動かすために煽りたてること。「扇動家」というのはそれを行うひとのことです。歴史上の触れちゃいけないあのひととかもそうだって言われてますよね。

んー・・・もっと文章で具体例を挙げたいんですが、ちょっとセンシティブなものも多くて出しにくいですね。まあ、各自でその辺について調べてもらえば、結構身近な人が使ってたりするんで面白いですよ。
これに関しては、それなりのネットリテラシーを持ってれば騙されないと思いますけどね。

 

詭弁の有効性について(重要)

まあ、皆さんもあるでしょう?「俺はめちゃくちゃ正しいこと言ってるはずなのに、あいつの矛盾まみれの要素に負けて、処刑された!」なんてこと。

 

要は論理ってクソなんですよ。*1

 

「論理の正当性」がちゃんと刺さるのは「論理学を元に、正確に判断できるひと」が説得対象だった場合だけなんですよ。説得対象が「論理学をわかってるひと」じゃなきゃ有効じゃないんですよ。

私たちが、普段やってる人狼ゲームの説得対象はただの一般人です。その一般人は論理の「ろ」すら知らないひとかもしれないですよ?いや、なんなら長期人狼民(これは悪口です)であるかもしれませんよ?

 

人狼ゲームにおいて重要なのは「(論理的に間違っていようが)自分こそが”正”であると相手に思わせること」です。

その点において「論理の正当性」なんてものはもはや関係ありません。ですから、人を「扇動」することに特化した「詭弁」こそが有効なケースがよくあったりするんです。これを意図的に使えるようになると誘導が一気に楽になります、「誘導力」があがります。

「詭弁」は現代の人狼民は正当性がまともに判断できないあたま悪い人が多いんで是非ともマスターしたい技術ですね。

 

詭弁をより詳しく知りたいひとにオススメの本(まだ読み切ってないけど・・・)
アマゾンアソシエイト等は組み込まれておりません。↓↓↓

Amazon.co.jp: 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~ (光文社新書) eBook: 香西 秀信: Kindleストア

 

詭弁の種類について(詭弁の具体例)

まあ、詭弁にはいろいろ種類があるんですよ。たくさん知っとくと便利なんて知っときましょう。これに関しては、いい外部まとめがあるんですよね。有益なんでURLだけでなく全文ペタってしちゃいましょうか。ちょっと長いんですけどね。

 

詭弁の特徴のガイドラインとは (キベンノトクチョウノガイドラインとは) [単語記事] - ニコニコ大百科より↓↓↓

は果たして哺乳類か?」という議論をしている場合、あなたが「哺乳類としての条件を満たしている」と言ったのに対して、否定論者が…

  1. 事実に対して仮定を持ち出す
     「子供を産むが、もしを生むがいたらどうだろうか?」
  2. ごくまれな反例をとりあげる
     「だが、時として尻尾が2本あるが生まれることもある」
  3. 自分に有利な将来像を予想する
     「何年か後、に羽が生えないという保にもできない」
  4. 主観で決め付ける
     「自身が哺乳類であることを望むわけがない」
  5. 資料を示さず自論が支持されていると思わせる
     「世界では、哺乳類ではないという見方が一般的だ」
  6. 一見関係ありそうで関係ない話を始める
     「ところで、カモノハシを産むのは知っているか?」
  7. 陰謀であると説する
     「それは、哺乳類と認めると都合の良いアメリカが画策した陰謀だ」
  8. を起こす
     「何、ごときにマジになってやんの、バーカバーカ
  9. 自分の見解を述べずに人格批判をする
     「哺乳類なんて言うは、社会に出てない拠。現実をみてみろよ」
  10. ありえない解決策を図る
     「結局、を産めるようになれば良いって事だよね」
  11. レッテル貼りをする
     「哺乳類だなんて過去概念にしがみつく右翼はイタイね」
  12. 決着した話を経緯を視して蒸し返す
     「ところで、がどうやったら哺乳類の条件をみたすんだ?」
  13. 勝利宣言をする
     「哺乳類だという論はすでに何年も前に論破されてる事なのだが」
  14. 細かい部分のミス摘し相手を無知と認識させる
     「って言っても大から小までいる。もっと勉強しろよ」
  15. 新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
      「哺乳類ではないと認めない限り生物学に進歩はない」

追加条文

なお、場合によっては以下の追加条文が存在する。

  1. 全てかかで途中を認めないか、あえて視する。
      「全ての哺乳類としての条件を満たしているか検するのは不可能だ(だから、哺乳類ではない)」
  2. 勝手に極論化して、結論の正当性に疑問を呈する。
      「確かに哺乳類と言えるかもしれない、しかしだからといって、哺乳類としての条件を全て持っているというのは計に過ぎないか。」
  3. 自分で話をずらしておいて、「話をずらすな」と相手を批難する。
      「現在問題なのはの広義の非哺乳類性であり、哺乳類であるかどうかは問題ではない。話をそらすな」
  4. 権威義におちいって話を聞かなくなる。
      「生物学の権威じゃないおまえにはについて議論する資格い。生物学者に意見を聞きたい」

 まあ、こんな感じにいろいろあります。知っておくと騙されにくくもなるし、詭弁を使う際のアイデアの窓も広がります。

 

まあ詭弁っていうのは「誤謬を意図的に使うこと」でもあるんで、「誤謬」の種類についてもいろいろ知っておいてもいいかもね。『誤謬の事典』っていう無料でみれる絵本おすすめですよ。他にはウィキペディアとかもそれなりに量あって面白いかもね。

 

絵で見てわかる 誤謬の事典 (訳:南学正仁)より

解説も丁寧なのでおすすめ。

 

人狼での活用例

まあ、いざ詭弁を使う際に使いやすいのは「レッテル貼り」とかなんじゃないですかね。「レッテル貼り」とは?「おまえは〇〇だ」に”レッテル”を貼って相手の発言力を落としたりする戦法のことです。

例えば「あいつは人狼だからこういったんだよ!」とか。味方を庇う時には「あいつは初心者だったから支離滅裂なこと言ったんだよ!」とか。いろいろ使えますね。

 

僕が詭弁を使った例

(ぼく=人狼フレディ。ニック真占い師・ビルが進行役)

画像

 

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詭弁を使った箇所:「ニックの占い理由は捏造」「言ってる=色透けってやばくね?

まあこんな感じで相手をコキ下す感じで、それとなくレッテル貼っていくのがやりやすいですね。

 

☆(なぜ詭弁なのか)

ニックの占い理由は「色透けしている人外だと思った」。これは推測でしかない。決してニックは捏造をしようとはしてない。(フレディは、ニックがさも”意図的に”捏造しているかのように言った)捏造ではない、あえて言うならこれは「勘違い」。

「言ってる=色透け」もニック目線ただの「予想」。ニックは決して断定はしていない。(フレディは、ニックがさもビルのことをそう断定しているかのように言った。)

 

こんな感じに、レッテル貼りを決めれると効果的ですね。


(画像のはビルを擁護するように「詭弁」を使えたので上手くきまりましたね。説得対象に対して「不当な要素から救済」をするように見せかけて使うと効果的なのかも)

 

おわりに

ここまで詭弁の紹介をしてきました。「こういう考え方があるんだな」って受け止めてくれうと人狼の窓が広がるんじゃないでしょうか。

興味をもってくれたひとは、この記事に貼った『詭弁の特徴ガイドライン』『誤謬の事典』読むだけでも思考が豊かになると思うんで、そうすればいいんじゃないでしょうか。

 

どうでもいいけど欅坂っていいですよね。ラストシングルの「誰がその鐘を鳴らすのか?」って曲でハマってしまいました。曲調とか歌詞が好き。かっこいいね。

 

アシタコソ・オススメ・ブログ・マトメ・カク。

 (あーでも初心者と初級者の違いの話もしたい・・・)

 

*1:ここでいう「論理」は論理性を追求することを指す